火傷の原因と火傷の応急処置

熱傷は、一生のうちに誰でもが一度は経験するといっても過言でないほど頻度の高い外傷のひとつで、熱で皮膚の組織が破壊されて、本来もっているべき防御機能が失われてしまった状態のことです。
熱傷の程度は、皮膚に受けた熱の温度と熱を受けた時間によって決まり、高温でも瞬間的に受けた熱は比較的浅い傷害にとどまりますが、低温でも長い時間受け続けると深い傷害になります。
原因は何か?原因は日常生活のなかに潜んでいることが多く、お茶やコーヒーなどをこぼす、ポットの湯がかかる、ストーブやアイロンに触る、炊飯器に立ちのぼる蒸気に手を出す、熱湯の浴槽内に落ちる、火遊びをして衣服に引火するなどがあげられます。また、家庭内で10歳未満の小児、とくに2歳未満の乳幼児が受傷する割合が最も多いのが特徴です。最近は、高齢者による仏壇のろうそくの火や台所でのガスコンロの火が着衣に燃え移ることによる熱傷も増えています。
これらの原因は日常生活のなかで注意することにより、多くは未然に防止できることが多いのです。
火傷の応急処置について
火傷(ヤケド)すると本人はもとより周りの人たちもあわててしまいますが、何よりもすぐに流水で冷やす(火傷した部位を冷却する)ことが重要です。
炎がついているようなときに火を消すためにはもちろんですが、 熱湯や油などの火傷(ヤケド)でも水道水で衣服の上から冷やすことがとても大切です。
あわてて衣服を脱がせると熱の作用が持続して、より深い火傷(ヤケド)になったり、水疱が破れたりして、痛みが強くなったり治るのに時間がかかったりしてしまうことになります。とくに幼児の場合は衣服の外の火傷(ヤケド)に目をとられてしまって 衣服の下にもっと広い火傷(ヤケド)をしているのを見逃してしまいがちですので注意が必要です。
冷却する時間は火傷(ヤケド)した部位や時間などで一概にはいえませんが 15~30分くらいの間をひとつの目安とするとよいでしょう。